診療内容について

検査と治療について
(○:対応可 ×:対応不可)

方針イメージ
  • 検査について

    ○ 直接鏡験(水虫等の真菌を調べる顕微鏡検査です)
    ○ 細菌培養検査(感染症の原因細菌を検出する検査です)
    ○ ダーモスコピー(皮膚表面の拡大鏡検査です)
    ○ 金属パッチテスト(金属アレルギーの検査です)<冬季限定>
       ※当院では火曜日→木曜日→翌週火曜日の少なくとも3回の受診が必要です。
    ○ アレルギー(特異的IgE)検査(アレルギーの原因を調べる血液検査です)
       ※小児の血管は細いため、10歳程度までの小児の採血は、当院では行えません。
    × 皮膚生検(皮膚の一部を外科的に取って調べる検査です):当院では行っていません

  • 治療について

    ○ 外用療法(患者様の状態に合わせた外用剤の処方を行います)
    ○ 内服療法(それぞれの疾患に適した内服薬の処方を行います)
    ○ 凍結療法(イボ等を液体窒素で凍らせて取り除く治療です)
    ○ 稗粒腫摘除・軟性線維腫摘除(小さなイボ・できものを麻酔を必要としない程度の処置で取る処置です)
    ○ 穿刺排膿(感染した病変から麻酔を必要としない範囲で膿を排出する処置です)
    × 外科的切除(麻酔を用いて腫瘍等の病変を手術で切除します):当院では行っていません
       ※ 麻酔を用いた処置・手術、縫合・抜糸等の外科的処置は、当院では行っていません
    × 軟属腫摘除(みずいぼを摘み取る処置です):当院では原則行っていません
    × 紫外線療法:当院では行っていません
    × レーザー治療:当院では行っていません
    × 生物学的製剤:当院では行っていません(当院は生物学的製剤の承認施設ではありません)
    × 予防接種:帯状疱疹ワクチンを含め、当院では行っていません
     自費診療:男性型脱毛症(AGA)の内服治療等を行っています。
    × 巻き爪のワイヤー治療や矯正治療:当院では行っていません
    × ピアスの穴開け:当院では行っていません

紹介状について

 当院での治療経過の中で高度な精査・治療が必要と判断される場合や、病院施設での精査・治療ができるだけ早く必要と判断される場合は、近隣の病院皮膚科に紹介させていただいています。病院皮膚科への紹介を要しないと判断される場合は、紹介状の作成はできません。患者様のご期待に添えない場合もありますが、ご理解いただきますようおお願いします。また、 紹介状作成に当たっては、最新の症状と経過を把握する必要があるため、必ず患者様が受診の上で、直接医師にご相談ください。
 病院等の高度医療機関に対する適切な紹介を行うため、当院での治療を経ずに紹介状作成だけを目的とする受診はご遠慮ください

診断書について

 診断書の発行料は1通につき2,500円(非課税自費)です(2024年5月現在)。診断書は医学的根拠に基づいて作成される書面です。医学的根拠のない場合、患者様のご希望に沿った形での作成はできません。
 なお、診断書作成目的だけの受診はご遠慮ください。また、水泳授業やラッシュガード着用の可否について、当院では診断書を作成していません(感染対策が必要等の場合を除きます)。

以下のような皮膚に関するトラブルについて診療を行っています

アトピー性皮膚炎
当院では、ステロイド外用療法は大切な治療法の一つと考えています。
アトピー性皮膚炎診療ガイドラインに沿って、ステロイド外用療法を軸として治療します。
保湿剤によるスキンケアや抗ヒスタミン薬の内服を適宜組み合わせます。
コレクチム®軟膏やモイゼルト軟膏®等の非ステロイド外用剤も処方しています。
生物学的製剤(デュピクセント®等)の治療は行っていません
かぶれ(接触皮膚炎)・あせも・虫刺され(蚊・ハチ・毛虫など)など様々な湿疹・皮膚炎
手あれ
じんましん(蕁麻疹)・皮膚のかゆみ
蕁麻疹診療ガイドラインに沿って、抗ヒスタミン薬の内服を軸として治療します。
生物学的製剤(ゾレア®等)の治療は行っていません
金属アレルギー
金属アレルギーが疑われる場合は、金属パッチテストを行います。
当院での金属パッチテストは、火曜日→木曜日→翌週木曜日の少なくとも3回来院いただく必要があります
乾燥肌・かかとのカサカサ・手足のひびわれ
保湿剤の処方と、入浴指導(体をナイロンや綿タオルなどで、こすっていませんか?)で治療します。
みずむし・爪みずむし・たむし(白癬)・カンジダ・マラセチア(癜風・毛包炎)など
顕微鏡検査で真菌(カビ)の診断を行い、みずむしの薬(抗真菌薬)の外用または内服を行います。
内服薬にはテルビナフィンとネイリン®を処方しますが、どちらも肝機能の血液検査が必要です。
なお、顕微鏡検査の結果に影響が出ますので、受診前の数週間は抗真菌薬の外用を避けてください
乳児湿疹・おむつかぶれ
1歳未満の患者様でも、皮膚のトラブルがあればご相談ください。
頭皮湿疹・頭のかゆみ・ふけ症(脂漏性皮膚炎)
ステロイド(ローションやシャンプータイプを用います)や抗真菌薬の外用等で治療します。
円形脱毛症
ステロイドとフロジン液®の外用を軸として、セファランチン®の内服等を併用して治療します。
当院では、局所免疫療法は行っていません
みずいぼ(伝染性軟属腫)
みずいぼは自然治癒しますので、当院では原則的に摘み取る処置は行っていません
乾燥肌が背景にあることが多いので、保湿剤によるスキンケアを励行しています。
いぼ・ウィルス性いぼ(尋常性疣贅など)・加齢性いぼ(脂漏性角化症など)
液体窒素による凍結療法を行います。
ウィルス性いぼの場合は、ヨクイニンの内服を併用することもあります。
ヘルペス・熱のはな(単純ヘルペス・帯状疱疹など)
抗ウィルス剤(バラシクロビル、ファムシクロビル、アメナリーフ®)の内服等で治療します。
当院では、患者様にあらかじめ処方をお渡しするPIT療法は行っていません
当院では、帯状疱疹の予防接種は行っていません
みずぼうそう(水痘)・手足口病・リンゴ病(伝染性紅斑)などのウィルス感染
みずぼうそうの場合は抗ウィルス薬の内服で治療しますが、多くのウィルス感染症は対症療法となることが多いです。
にきび(尋常性ざ瘡)
「にきびの跡形を将来的に残さないため」の治療を行います。
尋常性痤瘡ガイドラインに沿って、ベピオ®、デピデュオ®、ディフェリン®の外用を軸に治療します。
抗生剤の外用や内服については、耐性(抗生剤が効かなくなること)に注意して処方を行います
吹き出物・おでき・毛穴の炎症(毛包炎)
爪の周りの炎症(爪囲炎)
皮膚の感染症(丹毒・蜂窩織炎など)
細菌感染症は抗生剤の外用・内服で治療しますが、耐性(抗生剤が効かなくなること)に注意して処方を行います。
とびひ(伝染性膿痂疹)
抗生剤による外用・内服治療や、かゆみ対策を並行して行います。
乾癬・掌蹠膿疱症など
ステロイドやビタミンDの外用剤の外用(乾癬では両者の配合剤)を中心に治療します。
重症度によっては、オテズラ®の内服も処方しています。
当院では、生物学的製剤の治療は行っていません
シラミ・疥癬など
近年、学校・幼稚園・保育園や施設での流行が見られます。
シラミは市販のフェノトリン含有シャンプー(抵抗性アタマジラミに効果があるもの)の購入をご案内しています。
疥癬はストロメクトール®の内服やスミスリンローション®の外用等で治療します。
マダニ咬症
身体に付いたままのマダニについては、原則的に手術での除去が必要です。
当院では手術が行えないため、マダニ咬症の患者様は治療可能な医療機関へ紹介させていただいています
しもやけ(凍瘡)
ビタミンEの内服や外用、ヘパリンゲルの外用等で治療します。
やけど(熱傷)
 
たこ(胼胝)・うおのめ(鶏眼)
根治が難しいことが多いです。症状に応じて削る処置を行います。
巻き爪・爪の変形・爪の変色など
症状に合わせて水虫の顕微鏡検査を行います。
ご自身で爪切りが困難な患者様については、爪切り処置を行っています。
爪の切り方指導を行っています。
当院では、巻き爪のワイヤー治療や矯正治療は行っていません
AGA(男性型脱毛症)
当院では、自費診療にてプロペシア®錠(28錠8,800円)およびザガーロ®錠(30錠11,000円)の処方を行っています。
いずれの薬品も、後発品(ジェネリック)の取扱いはしていません。
その他
皮膚、爪、毛髪に関してお困り事があれば、ご相談ください。